自分の『好き』
ブログを書くときはPCからにしようと決めています。
スマホで長文を書くことが苦手なのです。
私の中では3行目くらいから「長文」の域に入ります(笑)
(でも普段人様のブログを拝読するときはスマホです。)
何が言いたいのかというと、なかなか
PCを開いてブログ書くぞー!という環境まで持っていけなくて
書きたいことが日々溜まってきています…。
で。本題。
私はずっと、「自己紹介」が苦手でした。
「もぐもぐです。よろしくお願いします。」
___終了。
たまに、自己紹介の間のほんの1分の間にユニークなことを言って
笑いを起こせる人がいますよね。
人気者気質というか、面白いヤツ。自分とは恐らく一生真逆のタイプ…。
一瞬で自分を開示出来たり、その場の緊張感を(自覚あるなしに関わらず)解けたりする人のことがうらやましかったです。
私は本当に、「よろしくお願いします。」しか出てこない人間でした。
学生時代に、なかなか面白い教員がいまして。(←謎の上から目線…)
一番最初の授業の時に「じゃあ今日は一発目だから全員の自己紹介なー。」と言い出し、もうこれは新学期の恒例行事ですのでみんな『ハイハイマタアレネー』みたいな雰囲気だったのですが、
ひとりひとりに紙を渡しはじめたんですね。白紙の。
そして黒板に
①名前②年齢③誕生日④出身地⑤好きな言葉・・・・・・
とどんどん書いていったのです。
項目はいくつあったのか忘れましたが、
「20分で書いて提出しろー。」と言われ全員従って取り組んだのです。
小学生の頃に「プロフィール帳」なるものが流行った時期があって、
ルーズリーフのように一枚ずつ取り外せて、これ書いてきてね、と。
そこにはいろんな質問が書かれていました。
感覚的にはアレと同じ。
私はその頃結構クソ真面目気質みたいなものがあって
「特技っていうのはどこからが特技になるんだろう。こんな程度じゃ特技と呼ぶにはおこがましいのでは…」みたいなよくわからない葛藤にイチイチ出くわして
ひと項目にえらく時間がかかったのを覚えています。
一番の悩みは「趣味・好きなこと」でした。
その頃の自己紹介の趣味の定番って、音楽鑑賞・映画鑑賞・読書・スポーツ、だったのです。当たり障りない感じ。
でも自分はどれも特に好きではなくて、趣味もなかったのです。
悩んだ挙句に適当に書いて提出しました(笑)。
あとで読むのかと思っていたら
じゃあ自己紹介始めますーと言って提出した紙を読み上げはじめたんです。
「名前、☆乃★子。へー。この☆乃の《乃》って珍しいな。あ、○○出身なんだ。ここってこの苗字多いの?」
「趣味は音楽鑑賞か。どんな曲聴くの?○○ってアーティストは知ってる?好きでさー。」
「ラーメン好きなの?何ラーメン?お気に入りの店とかある?」
「この映画はいいよね、あのシーンがさ…」
という具合に、ひとつひとつ掘り下げて、皆でお話しよー♪みたいな自己紹介タイムでした。もちろん人数分が1コマで終わるはずもなく、たしか2コマ使いました。
そして我々も、「自分たちにここまで聞いたんだから先生も自己紹介書きなよ、読み上げるから。」という流れになった覚えがあります。
この教員はいわゆる担任ではなくて、専門教科の教員だったのですが
最終的には担任よりも身近に感じました。
皆この人の授業は楽しみにしていましたね。
今思うと、このときに初めて
「自分のことをよく知らないから語れない」ということに気がつきました。
そしてそこまで自己紹介というもののパワーを知らなかったのです。
私はかなりひねくれた性格をしていたので、
表面的には外面よくしていたのですが
自分には中身がなくて面白味もないことを自覚していました。
でもそれを出してしまうことが怖くて、
なんとなく顔見知りで、話もするし一緒にいる時間はあるけれど
そこまで深く仲が良いわけではない、という友人モドキのような付き合いばかりでした。
うーん…。何となく仲は良い。でもその子には自分よりもずっと仲の良い別の友人がいるよ。みたいな感じ。
「普通」というものにある種の憧れがあって、
ついでに「世間体」みたいなものも理解していたので
性格のテストなんかも「こうに答えてほしいんでしょ。」的な回答をしてしまってきたので、「本当の本当の、本当の自分」のことが全く見えてなかったんですねー。
だから相手にさらけ出すことも、出来ない。
自分の「好きなもの」がよくわからない。
「ときめき」も「わくわく」も、よくわからない。
好きなことについて語っている人って、輝いているじゃないですか。
うれしそうなオーラに触れるとこっちまで楽しくなるような。
自分にはそれがなかったし、深く考えたことがなかったので
私の自己紹介の時間はつまらなかった気がしますね(笑)
覚えてないけど…。
そして時は経ち、「好きなものを紙に書き出してみよう」という試みをしたことがありました。個人的に。
「好き」は「武器」。
自分を助けてくれるものであり、他人と繋がるためのツールにもなる。
何日も悩んだが記憶があります。
キライなものごとも同時に書き出して、
自分にとって心地よいものはなんだろうと真剣に考えました。
色、食べ物、服装、音楽、絵、季節、動物、本、世界観、温度、植物、キャラクター、景色、香り、時間、場所、数字、人……。
どうして?と理由を問われても大体が「なんとなく」なんですよね。
何故だか知らないけどなんとなく好きな気がする。
その根幹はよくわからない。
そして私がキライだったり、不快に感じるもののことを好きな人もいる。
つまり、自分のことは最初からよくわからない。
だから知っていかないと、ずっとわからないまま。
それからはなるべく、「あ、私って多分これ好きだな」という感覚を大事にするようになりました。レーダーを張り巡らせる感じ。
そしてそれをメモするようになりました(最近はサボってるけど)。
自分を知るための第一歩は、好き嫌いを知ること、でした。
なんか着地点がよくわからないけど長くなったので終わろう。